ずっとVacation

毎日やっていくぞ

情けないと思っていた自分の日々を綴った日記本を販売したら、自己信頼を回復できた

12月10日、下北沢のBONUS TRACKにて日記屋月日さん主催の日記祭が行われた。
いわゆる個人の日記をまとめた本を売るイベントだ。
月日さんの月日会に参加していたこともあり、縁あって委託販売という枠で
わたしが文フリで販売したZINEも置いてもらえることになった。

正直、文フリであんなに冊数が売れると思っていなかったので、 月日さんに委託した本の冊数も10冊未満で少ない。
(元々増刷する予定はなく、文フリの売れ残りを日記祭に出そう、と予定していた) でも自信がなかったが故に、「この冊数でも売れ残るかもな......」と思っていた。
SNSでの知名度も少ないし、頑張って宣伝して売れ残ったらさらに惨めだと思った。
前日に告知だけした。

結果として、自分がお願いしていた分の本は午前中には売り切れたらしい。
中にはサンプル本を買ってくれた方もいたし、売り切れた後にわたしのZINEを 求めて買いに来てくれた方もいたそうだ。
嬉しくて心がじーんとした。人は本当に心があったかくなるとじーんとなる。

ZINEで綴ったわたしの日々は、わたしが情けない、惨めだ、と感じていた日々の記録で、
でも、それをお金を払って読んでくれた/読もうとしてくれた人がいるという事実に心が震えた。
自分が「どーしよもねぇな」と思っていた時間は決して無駄じゃなかったんだ、と思えた。
わたしが自分から「恥ずかしい」「みっともない」「無価値だ」、と切り捨てていた日々を、読んでくれた人がいるということ。
そのことがただただ嬉しい。大袈裟かもしれないけど、自分の人生の一部が肯定してもらったような気がした。

わたしは自己卑下が強い。思春期のころから自分に自信がなかった。
自分に自信がない割に、周りの人を見下していたクソメン*1だ。
病気になってからそれは加速して、どんどん自分のことが信じられなくなった。
自分のことが信じられなくなると、他人の言うことばかり聞くようになる。自分のことを決められなくなる。何もできなくなる。
そんな状態でもなんとか自分のことを信じられるようになりたくて、暗闇の中をもがいてなんとか光を掴みたくて書いたのがあの日記本だった。

慣れない編集作業、告知、販売等々、体の痛みがある中で行うのは簡単ではなかったけど、
ZINEを売り切った今、やって良かったと思える。
気づいたらわたしの心には、大きな、大きな灯りが灯っていて、
そんな自分のことを信頼できるようになっていた。

自分のダメだと思っていた日々にも価値があったんだ、と信じられるきっかけをくれて、
購入してくれた皆さんには本当に頭が上がりません。ありがとうね。
自分の人生に自信がなくなっている時こそ、日記を書いてて良かった。
過去の自分と現在の自分、ありがとう。そして未来の自分も、このことを決して忘れないでね、と 心にこの気持ちを残したくて今日は記事を書きました。
サンキュー、自分。

*1:おぎやはぎのメガネびいき」内でのリスナーの名称。ちなみに女性にはクソガールという。自分に自信がないのに、周りの人間をなんとなくバカにしているのが特徴。ちなみにモテない。なお、わたしはクソメンと自称する方が五感が好きなのでクソメンと呼称していく