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意思決定に伴う疲労感と不安を払拭するtips(自分用覚書)

意思決定が疲れる......

 病気になり、その副次的な症状であるブレインフォグを体験したことで、自分の意思を固めて決断することがとにかく苦手になってしまった。 今日は、「そろそろ入らなくては」と思っていた掛け捨ての生命保険について調べていたのだが、2つまで絞り込んだはいいものの、そのあとがなかなか進まない。うんうん調べていたら夕飯の時間。2つまで絞り込んだのだからもう決めるのは簡単だ、と思っていたのだが、決断できずに予定時間を超過してしまった。

 夕飯の皿を洗いながら、年々意思決定をするのにものすごく体力を使うようになっている、と気づく。これはブレインフォグに起因するものだけではなく、自分の心構えも影響しているみたいだ、と思った。  そこで今回の記事では、わたしの意思決定をめぐる認知をひととおり分析した上で、これから(なるべく)疲れずに物事をスパッと決められるようになるための個人的なコツをまとめてみたい。

意思決定に疲労が伴うのは、一度決定したものを覆せないと考えているから?

 いわゆる認知の歪みと言われているものだろうが、おそらくわたしは「一度決めたものを変更できない。」という思い込みが強いのだと思う。意外と人生は柔軟に動こうと思えば動くことができる。そのことをついつい忘れてしまう。

 AにするかBにするか、延々と悩み続けて何も決まらない。気づいたら数ヶ月経っている、ということもわたしにはザラにあるが、Aを選んでもBを選んでも、どちらもメリット・デメリットがある。それを(頭では)理解しているのだが、どうしても片方を選んだ時のデメリットが気になる。それを頭の中でこねくりまわしすぎる。  「とりあえずAを選んでみて、途中で合わなかったらBに変更しよう。」といった柔軟な発想が最初の段階から欠けていることが多い、と思った。  今回の生命保険に関してだって、(解約やその後の契約に伴う煩雑さや苦労はあれど)、本当に気に食わなかったら途中で変更できるのだから、うんうんと時間をかけすぎて決断を先延ばしにして悩むものでもない、のだ。もちろん、ある程度時間をかけることは必要だけど、その場合はきちんと期限を決めること。むやみやたらに決断に時間をかけることは余計に疲労を大きくする。  「巧遅は拙速に如しかず」という言葉がある。時間をかけすぎても仕方がない。ある程度納得するまで悩むことは大切だけど、最後は思い切ること。そして、もし選んだ選択肢がnot for meだと感じたら、途中で別の方向に舵を取ることができる、と思っていた方が決断をするときも気持ちがいい。

結局どちらを選んでも大差がない、と考えてみる

 決断をする際に試してみたいことのひとつが、「結局どちらを選んでも大差がない」と考えてみること。  というのも、30年とちょっと生きてきて、結局は何を選んでも depends on 自分次第なのだ、と最近思うからだ。(随分となげやりになった) 結婚だって進学だって、思うところは色々あるが、まーしょうがない、こうなっちゃったんだから、と思えるようになってきたのは歳を重ねてきてそれなりに達観できるようになったからだろう。  わたしはこれだけ決断に悩んでおきながらも、自分の下した意思決定に関して「あのときAを選んでいれば」と後悔することがすくないのが不思議だが、実際そうなのだ。自分自身を裏切らない・自分自身を尊重した行動をできていれば案外、長年引きずるような後悔はしないようだ。「こっちがいい気がする!」とノリで決断できるように、「結局、自分がちゃんと選んだことで後悔したことなんてないよね。」と自分に言い聞かせておこう。 もちろん、人に流されて決めたことは後悔するし、その人のことも恨むようになるので、そこだけは要注意な。

問題なのは行動しないこと、と捉える

 意思決定の際に、悩みすぎて何も選ばない・選べないこと。やはり、これが一番の問題だろう。私の場合は、悩みすぎてAもBも選択できずにじりじりと悶々としている時間が多い。こればかりは体調の問題もあるが、「今日はなんだか調子がよさそうだ。」と感じたら思いっきり決断して飛び込んでみるのも大切。歳を取れば取るほど行動するのが億劫になってくるようで、30歳を迎えてから新しいことを始めるのがトンとめんどくさくなった。あかんあかん。こういうときこそ踏ん張って力を出して一歩前に進んでみたい。    ここ最近、気に入って何度も読み返している、『明日できる仕事は今日やるな』というビジネス書があるが、その本の中で「抵抗感を利用して人生を充実させる」という章がある。  わたしはこの部分がとても好きで、折に触れて読み返したり、日記(紙の方)にこの章のことばを書きつけたりしているが、抵抗を感じることこそ自分が進むべき方向だと思って、感情に抗って進むことを意識的に日常に取り入れたい。

 以下に抵抗感について、本書で書かれていることを引用する。

人間には「嫌な仕事」「本当の仕事」を避ける口実として、「忙しいだけの仕事」に手をつける傾向があります。しかし、最初から「抵抗のある仕事」に取り掛かってしまえば、「忙しいだけの仕事」は不要、つまり「忙しいだけの仕事」は自然に消滅してしまうのです。 (マーク フォスター. 『明日できる仕事は今日やるな』. ディスカバー・トゥエンティワン, 2022. より引用)

最近、「忙しいだけの仕事」ばっかりしてるなー、と思ったら、この抵抗感の章を思い出すこと。自分が抵抗感を感じて、行動や決断を先延ばしにしていると感じたらすぐさま自己内省の時間を取ろう。

本書では、また、抵抗感を利用して行動する達人のための一歩として、以下の練習を挙げている。

練習1 「衝動で行動する時」と「決断して行動する時」を分けて認識する
練習2 抵抗をガイド役にして行動する感覚を知る
練習3 日常で、自分が抵抗を感じていることを今以上に意識する
練習4 日常で「何に抵抗を感じるか」に焦点を当てる

(マーク フォスター. 『明日できる仕事は今日やるな』. ディスカバー・トゥエンティワン, 2022. p.272より引用)

今年はこの練習をこなしてみてもいいかもしれないな。自分が抵抗感を感じていることをひとつひとつ取り出して眺めてみるのも、自己理解に役に立ちそうだ。

何も選べない時は、「休むとき」と割り切る

 最後に、本当に何も選べず、悶々とアイドルの動画しか観れないとき。その時はもう意思決定を下す精神的・肉体的体力がないのかもしれない、と割り切って休むことに全力になろう。  というのも、限界まで稼働していると自分が疲れていることに気づけなかったりするものだから。そういうときは判断力が鈍るし、何も決められない、少しも動けない。そういうときは「今は休む時ッッ!」と自分に宣言して全力でアイドルの動画を観よう。  わたしは休みを取るのが苦手なようで、結構無理をしてしまうところがある。些細なことにでも決断を下せずにぼんやりしていたら、休むべきときなんだ、と気づけるようになろう。そして、休むときは全力で自分に宣言してから休むこと。だらだら休まない。メリハリをもって休むことで、心も楽になる(これは休学を何度もしているわたしの経験則。)