ずっとVacation

毎日やっていくぞ

日記:0109

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新年一発目の治療はじめ。
まだ慣れない地下鉄を乗り継いで、ビジネス街にある鍼灸院に向かう。
治療が終わり、身体の症状について先生にいくつか質問をする。
結局のところ、わたしが感じている痛みや身体のこわばりは全て脳が誤作動しているから、とのことだった。かつて通っていた鍼灸院では、関節の歪みや筋膜/筋肉の異常を指摘されていたが、どうやらそうではないらしい。
まだ事実を受け止めきれない気持ちを抱えつつ、気晴らしに隣町まで歩いた。
正直なところ、自分の病気について考えようとすると心が拒否しているのか、頭がぼーっとしてくる時がある。おそらく解離と呼ばれる現象。
直面せずにすむならそれでいいが、わたしは病気を治したいのだ。肛門に力を入れて踏ん張って、「いまここ」にとどまる。とどまっていく。

「新しい運動をして痛みが出るのは筋肉痛のような現象。だけど、症状が強いようだったらその動きはやめましょう。」と先生に言われたのが頭の片隅で引っかかっているようだ。
そうやって色々なことを切り捨てて、動くのが怖くなり寝たきりになっていたので、痛みが出ても、少しずつ新しい体操やストレッチはやった方がいいだろう。
私が病気を治したいのは、自由を手に入れるためだ。目の前の痛みに怯えるのはもうやめよう、と覚悟を新たにする。

鍼灸院を出て、どこともなく歩く。
少しずつだがこのビジネス街の地理もわかってきた。お昼時、ランチに向かう私と同年代の女性を見ると、「わたしも病気にならなければこういう未来もあったのかもしれない」と思考が頭を掠めるが、すぐそれを消した。

帰りの電車の駅のホームで腹痛。三度駅トイレで苦悶する。この時期の駅トイレってなんか、もーめっちゃ寒くない!?とかキレつつお腹が痛いので唸っていた。誰もいないのをいいことに声出ししていたけど、トイレの外に出たら掃除の方がいた。すまんな……。
地下鉄のトイレって屋内っぽいけど、だいたい半屋外。下半身を露出して便座に座っていると冷えてくるので腹痛に悪い。でもお腹が痛いしトイレの外には出れない。悪循環だった。

夜、届いていた宅配を開ける。
Asics GEL NYCのブラックが予想以上に格好良くてなんか安堵した。Y2Kの流行に乗っていくぞ。