12/21
09:45 p.m.
今週は仕事があまりなさそうだ。 朝起きて太極拳をする。マンションのエントランスで初めて太極拳をやったけど、案外いいんじゃないかこれ?
体調が悪いので作業を後回しにしてプールで泳ぐ。左の首がちょっと痛い。不安を不安だと認識しないように脳を使う。案外修行すればできるものだ。身体については考えない。持病を抱えてる者にとってはこれが1番大事。
青空文庫で萩原朔太郎「喫茶店にて」/坂口安吾「暗い青春」「私の葬式」を読んだ。 萩原朔太郎は詩も好きだけどエッセイも彼の感性が存分に発揮されていて、なおかつ読みやすくていい。さらに、青空文庫で大量に作品を読めるので人にも勧めやすい。 朔太郎のエッセイでは、銀座の喫茶店に大阪の知り合いを連れて行ったときの思い出が描かれている。 喫茶店ではわずかいっぱいばかりの紅茶を飲み、ぼんやりと時間を過ごしている人たちを見て驚いた大阪の知人。 朔太郎はこう言う。
「......都会生活の気分や閑散を楽しんでるのだ。これが即ち文化の余裕といふものであり、昔の日本の江戸や、今の仏蘭西の巴里などで、この種の閑人倶楽部が市中の至る所に設備されてるのは、文化が長い伝統によつて、余裕性を多分にもつてる証左である。」
喫茶店でのんびりできるのは文化的余裕があるからなせること、ということだが、自分の普段のせかせかしてのんびりできてない生活を振り返らずにはいられなかった。(ああ……) 最近ようやく心にゆとりができてきて、ドールに通って本を読んだり、メモを取ったりできるようになってきたのは良い兆候。ゆっくりしようぜ。YouTubeを見てるのもほどほどにな。
坂口安吾のエッセイについては、安吾節炸裂といった感じ。彼が芥川龍之介の甥と仲が良かったと言うのは初耳。 といっても、甥のほうは小説を書いてはいるが、1度も発表したことがないとのこと。彼について知らないのも当然か〜 当分暇な時は、青空文庫で自分の好きな作家の文章でも読んでいこうか。積ん読が多いので、少しずつそちらも崩しながら……。