ずっとVacation

毎日やっていくぞ

日記:終わらないサマータイム

8/14

 暑すぎるので外出ができないサマー、まだ終わりません。
日中に散歩にいくこともできないので、仕事や作業の終わりにラジオ体操をすることにした。youtubeNHKが出している動画を見ながら体を動かすときもちいい。

 コロナ禍で緊急事態宣言が出された時は、家でよくラジオ体操をしていたものだった。当時はラジオ体操で体をほぐしたあと、自衛隊体操もやっていたのだからタフだ。二年前に骨折をしてからなんとなく億劫になって陸上で飛んだり跳ねたりする運動から遠ざかっていたが、久々にやってみたら何の支障もなくできてうれしかった。……いや、何の支障もないはちょっと見栄を張りました。すこし、膝の筋肉が突っ張る感じがするので若干の筋肉痛にはなっているみたい。

 シモーヌ・ヴェイユの『自由と社会的抑圧』を読み返している。
 大学一年生ぶりに読んでいるが、当時よりも理解できる部分が増えていた。本棚からひっぱりだした岩波文庫は、時の経過を残酷なまでにわたしにわからせてきた。ページがやや茶けている文庫をめくる。無駄に引かれた鉛筆での書き込みと線が多い。わからないなりに難解な哲学の本を読もうと格闘した痕跡を消しゴムで消していく。わからないのにがんばって読んで、読んだフリ、してたなあ。いまは、自分がわからないことがわかっているので、そういう仕草をすることが減ってきたけど、何であの頃はわかっているふりをしていたんだろ。ま、そういうムーブがしたいお年頃だったんでしょう。
 学生時代の指導教授が、「メルロ=ポンティの著作のある部分で、何回読んでもいまだに意味のとれない部分がありますからね。」と言っていたことを思い出した。わからないならわからないといっていいのだ、と感じた出来事だったから、頭にはっきりと残っている。わからないことは恥ずかしいことではないのだから。虚勢を張って必死だった、当時の私に言ってあげたい。
 古代ギリシャの哲学者のありがたいお言葉を思い出した。無知の知とはよく言ったものだぜ。